レーザーによる歯科治療

□レーザーによる歯科治療のご案内
 

 レーザーは普通は散乱している可視光線の波長を一方向へ向けて照射するもので、その強められたエネルギーで、細菌を死滅させたり、血行を良くして不良な障害起因物質を流すことにより、また、組織を暖め副交感神経を優位にすることで病気や疼痛を改善させます。

 可視光線を使うもので、放射線や電磁波、紫外線とは根本的に違いますので、遺伝子を変化させたり、癌化などの危険性は全くありません。
 また、ほんの少しの短い時間に強いエネルギーを照射しますので、少し熱くなる以外は痛みはほとんどなく、それでいて細菌を死滅させられます。

以下のようなさまざまな病気の治療に有用です。

・歯の痛み:痛みが緩和されたり、麻酔をしないで麻酔効果が得られます。また、歯がしみるのも軽減されます

・歯ぐきからの出血:1、2回当てるだけでほとんどの出血が止まります。

・歯周病の治療や予防:細菌が死にますので、出血や腫れがなくなったり、定期的に当てることで細菌の再増殖を抑え、歯周病の予防になります。

・むし歯の治療や予防:むし歯菌の除菌が簡単に行えます。また、溝の中の細菌を退治して、フッ素の取り込みを良くして、歯を丈夫にします

・口内炎の痛み:あの嫌な口内炎の痛みを取り去ります。

・知覚過敏:歯の根もとを触ると電気が走るような感覚や冷水を含むとしみる感覚を取り除きます。

・顎の関節の痛みや運動障害:あごの痛みや運動障害も治りにくい病気ですが、レーザー治療で比較的簡単に口が開くようになったり、音が消失します。

・歯の漂白、歯肉の黒ずみの除去:歯の漂白にもレーザーを使用すると薬の作用時間が短くなります。また、歯肉が黒ずんでいる人も何回かレーザーを当てるとピンク色になります。
 
 当院では平成13年に導入し、とくにそれまで薬剤を使ってた歯周病の除菌や痛みがすぐにとれなかった口内炎、あごの痛みや音の改善にすぐれた効果をみています。

 紫外線や放射線とは波長が全く違う、可視光線から一部赤外線にかけての光ですので、全く安全です。ただ目に入るとかなりまぶしく障害を与えることも考えられますので、予防のためサングラスを着用していただいています。
 薬剤などを使うよりも早く安全に確実に治療ができ、患者さんにやさしい治療なことから、当院では積極的に利用させていただいています。疑問な点、わからない点がございましたらお尋ねください。