インプラントの勧め

インプラント

インプラントについていろいろ疑問を持つ方も多いかと思います。ちまたにはたくさんのコマーシャルがあり、ホームページにもきれいに記載されていますが、今一つ判断を迷われえているも多いと思います。今のインプラントが普及されたのは平成初期のチタン製インプラントスウェーデンから紹介されてからです。当時はかなり基礎研究が行われ厳密なものでしたが、今はレパートリーも増え、導入期とはかなり異なってきたようです。
ここではインプラントに関してのいろいろな疑問を導入期の原理原則から説明して行きたいと思います。

 歯がない、入れ歯があわない、もう一度歯が欲しい―そんな方へインプラントをお勧めします

 歯のなくなった部分をそのままにしておくと、隣の歯や反対側の歯が移動してごみが入りやすくなったり、咬む力が曲がった方向で加わるために歯が揺れてだめになってきたりします。


 そのため歯のない部分には何だかの方法で歯を補う必要が、今までは金具のついた取り外しの入れ歯や、両隣の歯を削ってブリッジというつながった歯をいれるのが普通でした。

 しかし、入れ歯は食事の度にはずして洗わなければならないなどの不便があり、また、どんなにうまく作っても咬む力は普通の歯の1割程度しかありません。ブリッジの場合は隣の歯を削らないと出来ないことから、とくに隣の歯が健康であるときには削ることで歯がだめになりやすくなります。また、歯はもともとバラバラに動くことで咬む力に対応してますので、それをつなげてしまうということは、長い間に違和感や無理な力が生じてきます。


 さらに、どちらも咬む力を負担する歯の数は変わりませんので、残ってる歯は少なからずダメージを受け、時間の経過とともにだんだん残っている歯は弱くなっていき、徐々に総入れ歯に近づいていきます。

 インプラントはそれらとは違い全く新しい歯を増やすもので、残りの歯には負担になりませんし、普通の歯と同じように咬むことができます。

 インプラントにもいろいろな種類があり、チタン製のインプラントがその中ではもっとも優れています。過去には役に断たない、痛みが出る、すぐ腫れるなどのインプラントもあり、インプラントの悪い噂もそういうインプラントによるものです。


 優れた種類のインプラントと、正しい適応を選択し、きちんとした手術法を行えば、全く問題なく新しい歯を作ることが出来ます。

         

 
 手術は衛生的に行わなければならないため、少々仰々しいですが術中も術後もほとんど痛みや腫れがなく、歯を抜くよりもずっと侵襲は軽度です。
 
 注意すべき点として、入れたものと顎の骨が付着するまで大体3ヶ月ほどかかり、特に術後すぐの刺激は体の免疫反応で付着しなくなってしまいますので、術後当初は刺激がかからないようベビーフードなどの流動食をとっていただきたいこと、力のかかる義歯などははずしておいてほしいことです。
 また、上の顎の骨は下よりも柔らかいので付着する時間が余計かかること、下に神経のある場所では神経に触れることでしびれを起こす可能性があることが注意する点です。
 危険性の高い場合には、CTなどの特別な検査をしていただく場合もあります。
 
 当院では主にスイスのITIというインプラントを過去20年使用し、良好な結果を収めています。最高年齢は82歳の女性の患者さんでレストランでステーキを好んで食べ、周りの人から驚かれていました。何年ぐらいもつのとよく聞かれますが、当院で一番長い人は18年で、その年齢でインプラントがだめになったというのではなく、お2人いたのですがその年齢で亡くなられてしまい、それ以上フォローしている使用者はまだいません。今は若い人への使用も増えていますので、時間の経過とともにもっと使用期間はもっと延長していくと思われます。

 入れ歯の合わない方、残っている歯を大事にしたい方はぜひお気軽にご相談下さい。

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